金沢・中央味食街「うまいぞいや哲」闇市色の濃い路地の奥の奥


うまいぞいや哲
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11月某日,3人で旨いものを食おう,ということで,ウワサに聞く”うまいぞいや哲”に行ってきた.何か齢を重ねるうちに洒落た処というより,今まさに消えようとしている昭和の色濃い路地に引かれるようになってきた.この店がある一角が,かの美しき金沢の例外的に猥雑な場所.客引き(らしき)オバハンまでいるのである,驚いた.

片町ラブロ片町の裏手の奥の奥,不思議な”中央味食街”をみつけるのがちょっと骨.同行2人がちょいとビビっているのを引っ張って中央味食街(違った意味で風流でしょ)の奥でうまいぞいや哲の看板をみつけた.さいわい少し早い時間だったので空いていて最初の客.店の中にはDVD/CD山積み.天井にはツェッペリンのポスター.最初はキングギドラのDVDが上映中.店主はブッキラボウのようで,僕らの話を聴いて70年代ジャズビデオ(Weather report, Return to forever, Stuffなどなど)を出すわ出すわでレアな映像を堪能.


中央味食街の様子

あとは料理の話:

 
突き出しは,河豚の煮物.ここで味もさることながら,”やるな”感が盛り上がる.お味も,プルンとして良かった. つぎは白身の魚の刺身(名前を忘れた!)

 
よく食べるメンバー(一番は僕)なので次々注文.牛レバーのステーキ.これがタレと胡椒のアンバイがよくて,病み付き味.さらに,トロトロの豚足.旨味の固まり.

 
驚きは鰤の塩焼き.分厚くて,脂がのって.. ほかにナマコだの,何だのを頼んで,最後はシメ鯖.ほとんど刺身だったがキラキラ.腹のトコロの脂がとても旨い.

燗酒を絶え間なく(!)呑んで,いったい何合だったのだろうか...しかし燗酒の酔いはマイルドで,料理にもピッタリ.すっかり吟醸大好き路線から変わってしまった. ジャズの話ですっかり盛り上がってしまったので,Jazz Bar LaFAROを勧められて,すっかり酔っぱらって出掛ける.場所はスクランブルの向こう.8億年ビルの6F.いつも反省なのは,深酒のあと洋酒を呑む店にいくと,味がわかんない.話もデタラメ.毎度の反省の甲斐なく,酔っぱらって,犀川べりを歩いて,この日も長良坂に優しく迎えてもらった一日であったのでした.