2014-01-01から1年間の記事一覧

静かな朝、雷鳴の前

やっと山積した仕事の相応分を昨夜終えた。休日の気分に少しだけなってきた。 静かな朝、雷鳴の前、の空を、山並みを眺めて、音楽を聴いている時間が愛おしい。 追われる感じ、から、ようやく逃れた。 休みには、ゆっくり本を読みたい。幾つも幾つも本を取り…

窓から見える遠景

窓から見える遠景、の一部分を切り取った。 冬の暗く低い雲がゆっくりと割れ、遙か南の県境付近の山並みが見えた。 僅かな光で、頂がぼんやり浮かんでいた。

雪降る日々を過ごす

10年1日が如く、の日々をおくっている。同じこと、を繰り返す退屈さの愉悦。 薄暗い朝、窓の外は雪、古いレコード盤に針を下ろす。 ふっと光が射し込んだような気がしたのも、ほんの数分。 遠くの山並みが見えた、と思う間もなく、霰が叩きつける。

光と翳りの東京へ(先週末のこと)

白黒写真を5日間、SNSにアップするという遊び、は面白かった。普段、色彩の中で捉えている世界を光と影のグラデーションで再構築する、という、その作業そのものが興味深いものであった。だから、暫く、「白と黒」の世界が気になっていた。 12月に入ったば…

ドナルド・キーン講演会:過ぎ去った昭和への憧憬

昨夜、野々市市内でドナルド・キーン講演会が行われた。700人収容の大会場ではあったが、齢92のキーン氏と聴衆の間の親密な空気を感じることができる、素晴らしい講演会となった。高齢であるキーン氏を支えるような、新潮社編集委員の堤氏の素晴らしい進行…

早い雪の訪れ

飛行機で北陸へ。雲が多い空で、早々に地面が見えなくなった。小松に降りられるか不安。大分と積もっている様子。 やはり着陸に向けてのルート選びは大変なようで、大きく日本海に出てから、雲の間隙を衝いて降下。20分くらい沢山飛んでいた。 地上は積雪。…

Still life 5@Aug.9:Soi 11, Sukhumvit, Bangkok

Black and White photo challenge , Day 5/5#bwchallengeStill life 5@Aug.9 (Soi 11, Sukhumvit, Bangkok) 結局、好きなモノのStill lifeを並べていた。山、雲、山毛欅、カートリッジ、LPレコード。最後はタイ。 2007年からだから、丸8年、南に向かってい…

Still life 4@Oct 26 : 山毛欅 (ブナ)

Black and White photo challenge , Day 4/5?#?bwchallenge?Still life 4@Oct 26 (山毛欅) 山毛欅の森が好きだ。白山山系を彷徨うように歩き、そして山毛欅の森のなかにいるとき、本当に石川県に移り住んで良かったと思う。山の深さを感じさせ、とりわけ雨…

Still life3@June 23: 大日岳

Black and White photo challenge , Day 3/5#bwchallengeStill life 3@June 23 (大日岳) バンコクでFacebookを見ると、「1日1枚のモノクロ写真を連続5日間ハッシュタグ付きでアップして、最終日には次の人にバトンを渡してモノクロ写真ファンの交流を深める…

Still life 2@June 30: Turn tables

Black and White photo challenge , Day 2/5‪#‎bwchallenge‬Still life 2@June 30 (Turn tables) Cartridge: Ortofon SPU Mono Bill Evans & Jim Hall: Undercurrent (1962, United Artist) UAJ 14003 -1st pressing mono with "bendy tenor" label ある光…

Still life 1@Dec. 1 : 今朝の窓の外、南の山嶺

SNS やブログは補助記憶装置、として使っている。ある時期から、記憶の密度、のようなものが薄れ、淡い印象しか残っていないことに気がついた。その薄れいく印象のようなものをコトバや写真でピンを止めようと思った。子供の頃の夏の夜、広場で見た幻灯のよ…

長くも短いバンコクの日々

朝、夜明けの随分前にホテルを出た。 今回の滞在は忙しかった。現地時間の6時に目覚めて、7時から行動していた。まったく南方に来た実感を劣化させるようなバンコクの日々だった。仕事だから、仕方が無いのだけど。殆ど、といってもいいほど、自由時間はな…

印度支那・音がない景色:ハノイからバンコクへ

ハロン湾からバスでハノイへ。僅か一泊の滞在だった。印度支那、フランスが名付けた古のコトバの甘さ、を感じ得る時間。 旧い韓国製のバスの車窓に沢山のオートバイが流れていく。その喧噪のなかで過ごしているのだけど、記憶、のなかに広がる映像は無音で、…

ハロン湾に出た

今はバンコクに居て、仕事と飲食の繰り返し。もう少し時間を昔に戻したようなヴェトナムの風情が懐かしくなってきた。 ハノイでの仕事は月曜の午後から。午前は少しだけハロン湾に出た。石灰岩の融解が作り出した奇景、らしい。乾期の筈なのだけど蒸し暑く、…

ヴェトナム・ハロン湾:とにかく遠いなあ

8月以来、ヴェトナムに来た。2日半にわたる会合の1日目はハロン湾のホテル。世界遺産の多島湾だそうで、2000近くの島がある、とは同行のヴェトナムの方の話し。 朝6時過ぎにお茶の水のホテルを出て羽田へ。9時に飛び立ち、ハノイに13時(日本は15時)。…

新潟・大柄な街(古町・秋山郷)

移動が続いている。仙台から金沢に戻って、職場の宴席(会費一流、料理?流の卯辰山)に出てから、土日業務で新潟へ。正直、ヘトヘトである。 新潟駅から信濃川の向こうの繁華街まで歩いて行ったのだけど、とても大柄な街、という印象。道路が大きく、区画も…

つらつらと仙台

2つの大学に通ったことがあって、京都だけでなく、仙台にも相応の親しい感覚がある。今年2回目の仙台は秋。青葉通りも紅葉で、なんとなく気持がしっくりくる滞在となった。仕事の合間、つらつらと仙台で過ごした。 紅葉の青葉通 青葉山の空 お昼は片平の喜…

朝眺める空

朝起きると、暫く呆然としたように空を眺めている。テーブルの椅子に座っていると、正面が南の空。山が連なり、その上を雲が流れていく。ただそれだけのこと。ただそれだけのことだけど、雲の高さや厚さ、そして濃淡や色合い、山との遠近感、当たり前なのだ…

雨が降る大船から江ノ島へ・そして観音食堂

本当に久し振りに大船へ。前回宿泊したのは、もう随分と前のような気がする。最近は東京に泊まることが多いので。今回は夜の席が用意されていたので、珍しくそのようなことになった。 そんなことなので、呑んだ翌朝、昔のように江ノ島から由比ヶ浜あたりの海…

見える筈のものを見て、そして見えない筈のものを見るために(別山・チブリ尾根)

歩きながら、考えていた。見えているものが実相であるならば、見えない仮相のような何かがあって、見えているもの以上に感覚を動かすことがある。ある場所を歩いていて、ほんの微かな匂いのようなものを淡い大気の流れのなかに感じた瞬間、目の前の景色がま…

150万PV超え

etc

2009年8月末に金沢に引越した。記憶力の減退を強く感じていたので、補助的な記録、特に聴いた音楽の印象を書き 留めておきたい、と思った。 2010年3月のお仕舞方に、このブログを書きはじめた。以来、4年半経った。今は、平均約300人(IP)/日、1000PV/日。…

いつも音を聴いている

etc

冬を前にした暗い朝、暗い部屋で聴くレコード、僅かな光が描く柔らかな盤面。 ボクは、いつも音を聴いている。そして、いつまでも聴いていたい、と思って日々を過ごしている。 翳った陽のもとで、眼を凝らして盤を眺めていることが、冬への助走であるように…

季節の変わり目のなかで

昨日は夕暮れの頃から天気が崩れはじめ、そのうち雹混じりの強い雨が仕事場の窓を打ち付けていた。もう殆ど秋がお仕舞いになっていることに気が付いた。いつものことだけど、金沢の春と秋は短い。 数日前、仕事場から出て、信号機の前に立っていた。和歌山出…

次の季節への予兆・9月のお仕舞いのころ

数年前のような気分の起伏の激しさは影を潜めて、ただ加齢以上に気難しくなっていくような感覚だけが気になっている。結局の所、自分を持て余している、ことだけは変わりない。自分との付き合いに疲れること、には何も変わりはない。 ボクは昔から夏が嫌いで…

徳島・栄町「Bar 鴻 (kohno)」陸路6時間半の先に

陸路6時間半の先に、この街があった。初印象のとおり、開放的で優しい街だと思った。 仕事で徳島に来ている。ゆっくり来るのは20年振りくらいじゃなかろうか。まだ30代の頃、早春の瀬戸内の食べものが美味しかった記憶がある。眉山の麓、酔っ払って柔らかい…

或る日・旧い友人と

ボクはへん、特に子供の頃、とても偏屈だったので友人は少ない。結局のところ、自分にしか興味がないのじゃないか、って云ったヒトがいたがl、きっとそうだと思う。 とはいえ、半世紀以上生きていると、ささやかな社交性が身につくものだ、って呆れているの…

秋空と夏雲が交叉する白山へ

子供の頃からの友人を連れて白山に登った。前の日に雨が降り、どうなることか、と思った。 明け方から雲は東の方角へ去り、登山口に着いた頃には空が覗いていた。雨上がりの秋空が広がりはじめた。 そして、夏の残滓のような雲が流れる、そんな一日を過ごし…

6年目の金沢、に気がつく

5年前の8月のお仕舞方に金沢に来た。だから6年目に入った、ということを数日過ぎてから気がついた。 空や月の大きさに驚いたり、水気を孕んだ風を心地よいと思ったり、夕暮れや明け方の色彩の階梯に惹かれたり、狭い路地や坂を彷徨ってみたり、したことすら…

ボクが好きなBangkok Sukhumvit soi 11

特に何かする訳じゃないのだけど、ただただ雰囲気に浸るだけ。雨期の仕舞い方なので曇天で蒸し暑い。 いろいろなヒトが発散する猥雑なエネルギーに眼をパチクリしているだけ。そんな無為の時間がスコブル気持ちよい。 バンコクに商用ではじめて来たのは、も…

Hanoi「Pho Ngon 37」 ヴェトナムでの違和感を払拭

ボクのヴェトナム渡航は4回目。いずれも1泊から2泊で仕事だけ。仕事の中で食事することが多く、残念ながら、日本、アメリカ、タイ、フランスで過去食べたヴェトナム料理より、美味しいものはなかった。ほとんどの場合、ヴェトナムで食べるヴェトナムは、…