2012-01-01から1年間の記事一覧

朝日のなかに浮かび上がる白き山を見つめる日々

昨年3月に犀川南の寺町台地から、犀川北岸の河岸段丘、二段ある段丘の一段めに引っ越した。随分長い間、市街地近くで白山が見える場所を探したような気がする。結局、中心地から犀川沿いに競り上がる河岸段丘の崖に立つ集合住宅に移った。 この地から見る白…

台湾・台北「晋江茶堂」客家料理ははじめて

MRT古亭駅の近く、古い日本家屋を使ったなかなかの風情の料理屋。接客の店員の醸し出す空気は台湾そのもの。ゆったりと優しい。食べる前からまったりしてしまった。 客家は漢民族の一つ。戦国時代の中原(洛陽あたりの中心地)に源があり、戦乱で追い出され…

台湾・高雄・愛河:冬の熱帯で走る

北回帰線の南は熱帯だそうだ。台湾の南部を北回帰線が貫いており、高雄はその南。熱帯にやって来たことになる。ことになる、と意識して書くのは肌寒い気温のため。バンコクと同じ調子で半袖ばかり持参したので、体を冷やしてしまった。勿論、日本の冬とは比…

台湾・西部幹線:曖昧な熱帯の冬空のもと高雄から台北まで

嘉義は北回帰線の上にあるそうだ。亜熱帯と熱帯の境界

台湾・高雄:寒い熱帯にやってきた

やっぱり台湾はいいなあ、と思う。記憶にも残らない、生まれたばかりで別れてしまった兄弟のような国。顔も名前も分からないし、言葉さえも通じないのだけど、薄い膜の向こうにいるような肉親のような感覚。 とりわけ若い世代を見る程、そのような感覚が沸き…

Gargery23:東京・湯島「太陽と星のバー」で呑んだ黒ビールと浅川マキ

ガージェリーと云うビールのようだ。新潟県で作られている飲食店向けのみのビール(Kさん 情報ありがとう)。割と黒ビールは好きなのだけど、甘い感じのものは好きじゃない。 御茶の水でLPレコードを沢山掴んだ後、暫しホテルで仕事。夜半前に喉が乾いたので…

御茶の水:辛抱が足りない日々

この1週間余、とても仕事が込み合っていた。ブログも放置状態だった。今週後半から来週にかけて仕事で出かける予定を詰め込んだので大変。それに呑む話も多い時候。(コメントを放置して失礼しました) ここ数日は関東で用事があるので、昨夜はお茶の水。勿…

金沢市民マラソン(10km)肌寒い晩秋の金沢を駆けた

肌寒い晩秋の金沢を駆けた。 前にも書いたのだけど、レース志向は全くなくて、のんびり景色を見ながら長距離を走る事が好きだから。今回は職場の若者を誘ってのレース。普段、運動しなきゃだめだよ、って偉そうに云っているので、その実践となった。走ってい…

チブリ尾根下部の紅葉(市ノ瀬のあたり)

11/4の別山登山は紅葉の森の中を歩くことからはじまって、そして上部は積雪のなかを歩いた。チブリ尾根避難小屋まで下降して14:30。もう陽が傾き、赤味を帯び始めていた。天候は1日中良好で、チブリ尾根下部の広葉樹林は残照のなかにあった。またとない機会…

別山(2399m):秋のお仕舞いに冬のはじめを味わった

この間まで夏だったのだけど、秋を味わった感触も薄く、唐突に冬への坂路を転げている。この2週間、天候は不安定で雨、雷、霰が波状にやってくる。そんな荒天続きの合間、11/4終日、ウソのように晴れ渡った。その僅かな隙間を狙って、積雪期を前に、今年最…

臺北:10年ぶりに訪れて感じた事

21世紀に変わった暫く後、仕事で台湾の新竹に出かけた。世界最大の半導体生産拠点。その頃、既に多くの米国半導体会社は自社生産の打ち切り、台湾への生産委託を発表していた。その関係で台湾の半導体生産の調査に出かけたのだ。最近になって、多くの日系半…

インド・Taj Mahal周辺の街角:過剰という言葉そのものの街中を眺めていた

10月のはじめに出かけたインドでの写真。 ボクは空調の利いたマイクロ・バスのなかから、過剰という言葉そのものの街中を眺めていた。最新の乗用車から馬車、牛車まで走る。掘っ立て小屋から高層ビル。螺旋状にセリ上がっていく時間が物体として陳列している…

工藤和彦 うつわ展(花のアトリエ こすもす 三階ギャラリー) はじめて一つ手にした

ごめんなさい。下記サイト(花のアトリエ こすもす )から勝手にコピーしました。あと2日あります。是非、行ってみてください。 http://izumi.no-blog.jp/cosmos/2012/09/2012_9c78.html 工藤和彦 うつわ展日時:10月12日(金)〜22日(月)※10/18(木)は…

金沢百万石ロードレース(ハーフ):初レースに出場

金沢百万石ロードレース(ハーフ)に出た。これが初レース。長距離を走る楽しみを、山登りや自転車と似たような「ツーリング」感覚に求めているので、元来、レースには興味がない。そうなのだけど、きっかけがあってエントリー。 コースは兼六園の上、小立野…

仙台「喜助(きすけ)」 懐かしい牛タン

今週はインドから帰国して、一息入れる間もなく(いや、一息はあったか?)、仙台へ出張。10月から11月にかけて、毎年行われる恒例の行事に出席。恩師も出られる会なので、暖かな気持ちになれる出張。 小松から仙台へのフライトは1便しかなく、到着は1…

インド・Taj Mahal:心震わせる白亜のモスレム建築

仕事の後、帰国の深夜便まで時間がある。その時間を使って、ありきたりなのだけど一度は行きたかった観光地タージ・マハルへ行く事にした。仕事仲間でマイクロバスに乗って、アグラへ。ニューデリーから4時間。デリーを抜け出るのに1時間、高速2時間、ア…

インド・ニューデリー「Khan Market」堪らずちょいと出かけたマーケット

いい加減な話なのだけど、そもそも自分が何処にいるか分からない。新築の空港から無菌状態でクルマで運ばれ、保育器のようなホテルにやってきた。プチ・マハラジャじゃないけど、清潔なインドで洋食の日々という最低の仕事。食事がインド食だったら我慢でき…

インド・ニューデリー:夜明けの薄明のなか

昨夜の会食も洋食。インドに来てまともな地元食を食べていない。かなり不満が積もってきた。それはさておき、食事では四川・成都出身で香港在住の中国人と一緒。地名とか通じにくいので、固有名詞は筆談。横で米マサチューセッツのにいちゃんがキョトン。中…

インド・ニューデリー:ちょっと投げ槍な宵

ホテルに缶詰で会議。終わったら会食。そんな訳で出かけるトコロもない。なんとも面白くもないのだけど、仕事だからねえ。食事前の端切れのような時間にテレビをつけてみた。上手く探すと、なかなか面白い。すぐ泣くし、喜ぶし、踊る。キャラの立ち方が凄い…

インド・ニューデリー「Hotel Taj Mahal」無菌のインドに来た

成田からの8時間のフライトを経て、黄色い砂塵に霞むニューデリーに降り立った。午後5時。この3週間は、この渡航のためのビザ取得で気苦労が絶えなかった。 非営利団体の会合だったので、観光ビザでOKとの事前情報だったのだけど、最近、却下が多いという…

金沢・鱗町「料理 小松」 短い秋の長い時間

もう20年位の付き合いがある友人が金沢にやってきた。仕事を持ってきてくれた。何となく、引っ込んで生きている感じがあるので、そんな仕事が嬉しい。彼の配慮に感謝。 仕事の話もそこそこに、美味しいものを食べに出かけた。この1年くらいか、酒場で話題に…

月が気になるこの頃のこと

酔いどれの日々はいつものことだけど、この夜は卯辰山の上に月を見た。ぼんやりと火が灯る茶屋街を睥睨する月。雲を貫く強い光を放っていた。

別山(2399m):小雨のブナの森のなかを歩く

市ノ瀬から別山を往復した。今年二回目の別山。チブリ尾根は長大で随分登るのだけど、とてもとても大好きな尾根。尾根の下部が美しいブナの森に覆われているから。ことに雨でも降ると、森が活気づき、何やら賑やかな雰囲気に包まれるのがはっきりと分かる。 …

夏のお仕舞い

夏のお仕舞いを知った朝

東京・赤坂:浅い眠りから覚めた朝

毎年この時期、同じ仕事を同じ場所でやって、同じ場所に泊まる。それを繰り返している。なんだか気持ちがすごく疲れていたので、仕事が終わってから随分と呑んだ。それでも、そんなに酔うことはなくて、夜半を随分と過ぎてから寝床に入った。 浅い眠りのとき…

金沢・夕霧峠(840m):はじめて自転車で行ってみた

金沢の夕霧峠は医王山という山塊のなかにあって、白兀山と奥医王山との境にある峠。その峠を超えると富山の福光。加賀から越中に風が通り抜けるような場所。 昨年はランニングでここに来たのだけど、今回は自転車。 7月は随分と体を使った。150km近く走った…

金沢・泉野出町「のむら」 秋がやってきたから

撮り損ないの写真で失礼。食べるのに忙しかったからね。 音楽のことを主体にって思っているのだけど、何となく季節の変わり目を強く意識したからアップします。まあ、あまり食べ物についての語彙はないので、備忘程度のメモです。 -------------------------…

東京・湯島「太陽と星のバー」へ再び

タイ・ヴェトナムへ出かける前に、とても楽しく呑むことができたバーを再訪。 前回はね、写真をのせなかったので、今回は路上に出ている看板をのせておきます。清水坂をあがったあたり。 今回もね、楽しく呑むことができて良かった。偏屈のココロも沸かなか…

金沢に移り住んで3年が過ぎた

8月の後半はガスが抜けた炭酸のような生活。どうも不調だった。気持ちが外に向かなくて(元来内向的)、仕事から戻ると部屋に籠もっていた。 そんな日々を過ごしているうちに、8月の最終日になった。今朝、日経新聞を読んでいて、マラソンンの君原の話が終…

御茶ノ水に再び:聖橋のうえの青い月

印度支那から帰ってから、少し忙しくって、なんだか気が抜けてしまった。ただ酷暑のなか、ゆっくりと走ることで消えかかった何かを保ったような気がする。本も読まないし、音楽も聴かない。憑き物、とは逆に、憑いた物が落ちかかったような感じ。(ブログも…