2011-01-01から1年間の記事一覧

山口・宇部:獺祭と河豚に鯖の日々

毎回こちらに来て思うのは、食べ物と酒の美味しさ。金澤に負けじ劣らず、なのだ。もっともSさんに云わせると、金澤には一大消費地としての華があって、そ の点、宇部は詰まらないそうなのだけど。瀬戸内の魚の旨さは関西に居ても味わえるのだけど、山口の良…

バンコク:スクムヴィットのメリークリスマス

12月のバンコクは2度目なのだけど前回(4年前)よりもクリスマス・ツリーが目立つのは何故だろうか?あちこちに置いてある。

乾期で洪水後のバンコクにやってきた

木曜の夜、日付が変わる寸前にスワンナプームに降り立った。機外に出ると、穏やかな熱気に包まれた。いろいろなヒトにタイのことを喋るのだけど、機外に出 たときの香草の淡く・甘い香りの魅惑、これが一番。彼の地に着いたという幸せな気持ちで一杯になる。…

金澤:風が吹き、雷鳴のなかで過ごす日々(忙しいので、近況がわりに)

冬の日本海側の気候は、いまだボクにとって物珍しい。昨夜も夜半前から遠雷が聞こえ始めると、そわそわしてしまった。休日というのに、夕食も食べずに仕事をしていたのだけど、冬のシグナルが届くとそれだけで楽しくなってしまう。誰も通らない休日の深夜、…

アジアの写真帳:印度支那の残り香(少し懐かしくなった今頃)

もう終わってしまった夏の日々、ほぼ1週間を印度支那半島ですごした。

この頃の関心事、それにジャズ

今、金澤では秋から冬へ急旋回し、沿海州そう安西冬衛がいう韃靼から吹いてくる湿気を帯びた大気が引き起こす乱れるような雲の乱流のなかに放り込まれる。だから、空をみているといつまでも飽きない。また湿気を孕んだ風の官能的な感触にうっとりしてしまっ…

金澤・六斗の広見:時雨のなかでの交感

片町に呑みに行く時には、鶴来街道を歩いて蛤坂を下り犀川大橋を渡るか、櫻木通りを歩いて櫻坂を下り櫻橋を渡るか、気分で選んでいる。昨夜は鶴来街道、古い町並みが綺麗な往還を歩いた。そのときのことを、酔い覚めに、ふっと思い出した。

金澤・富樫のあたり:灯油の匂いが漂う路地を曲がると

このところ走ることよりも、歩いている時間が断然長くなってきた。

金澤:沸きあがる雲のもとで

金澤を楽しみたいときは、少しだけ遠回りになるのだけど、竪町、新竪町を通って、櫻橋で犀川を渡り、櫻坂をあがって寺町台地にあがる。そして櫻木通りを 伝って帰っていくのだ。犀川大橋から蛤坂を通るより、河岸段丘が大きく競り上がるから、歩いていると目…

博多:去年の今頃はバンコクに居たのだけど

去年の今頃はバンコクの街角に立っていた。麗しい乾季のバンコク。夜半過ぎの爽やかな風に吹かれて呑む酒。例の洪水騒ぎでそんな時間を過ごすことが難しく なっている。で、なんか気がついたら降り立ったような感じで博多にやってきた。この数日、気忙しく用…

仙台:日が移ろう晩秋に

飛行機が太平洋のうえを旋回しながら高度を下げていった。きらきら光る海をみながら、その下にいまだ眠る人々が沢山居られることを思い出した。 海行かば 水漬く屍 山行かば 草生す屍 (大伴家持の歌、それを題材とした軍歌) その夜、仕事での集まりの幹事…

仙台・南町通り:Bar Neo 独りで入ることができる店を探すだけで...

ホテルの前の通り、南町通りを歩いていたら、すっと引きを感じる店があって入った。こんな感じで居心地の良さそうな店が見つかったのは久々のこと。

金澤・夕霧峠、長良坂:走りながら気にとまった記憶

自宅から奥医王山までの往復は36km。

名古屋から大阪:巡業のような日々

札幌から金澤にかえってほっとする間もなく、再び仕事で巡業のような旅に出た。 名古屋の空はまだ夏の色だった。味気ない街路樹がある通りを歩いていたら、蝉の鳴き声が気になった。それでも、風は既に秋の色を帯びていた。 そして今夜は大阪。仕事を終えて…

札幌:鯨もいる秋の空だそうだけど

仕事で国内を移動している。金澤を出て東京で明け方の満月をみたあとに早朝のフライトで千歳に降り立った。北大に用事があったから。札幌の街を歩いていると、寒くも暑くもない丁度良い秋の陽気。大気には湿り気がなくて、それだけでここが日本であることを…

赤坂:十五夜お月さまを眺める

とても残念だったのは満月の夜、中秋の名月、には金澤にいなかったこと。仕事ででかけていたのだ。夜まで、窓のない会議場にいたので、すっかり気が滅 入ってしまった。少し呑んだだけで、眠たくなってしまったので、ホテルでそのまま眠ってしまった。それが…

金澤に住みはじめて三巡めの秋がやってきて

夏の盛りの時期、ボクは印度支那半島やイスタンブールを巡っていた。それは,それで楽しかったのだけど、仕事もあって、イスタンブールでの体調は決して良くなかった。過労に近い状態で金澤に帰ってきた。だから体の奥底にある何かが損なわれた感覚があった…

アジアの写真帳:マルマラ海とボスポラス海峡の狭間でみたイズニック・タイル(トプカプ宮殿)

テラスを抜けると、王族の儀式や礼拝に使われる部屋が続く。幼少の王族男子に対する割礼の部屋は青いタイルに覆われていた。

アジアの写真帳:スルタン廟所のイズニック・タイル

モスクに多用されているイスニック・タイルの意匠を類型的にまとめて解説する綺麗な本。モスレム圏では偶像崇拝を避ける為に人物や動物の絵画をあまり見か けないかわりに(ペルシャの細密画はともかく)、高度に抽象化された幾何学的文様や、植物のモチーフ…

アジアの写真帳:ハノイのオートバイ

ハノイに着いて暫くは理解できなかった。バイクが路面の主役であることを。バイクの隙間を縫って、タクシーは走っていく。逆走も普段のこと。ハノイ滞在中に交通事故をみなかったのは、とても不思議な感じがした。

夏の終わりのようなトラキア:欧州に沈む日、アジアから浮かぶ月

欧州の東端トラキアの東の果てがイスタンブール。

ボスポラス海峡を眺めながら、ゆっくり過ごした朝

時差にはいつも苦しめられるのだけど、おかげで嬉しい早起きができている。部屋は東向きで、アジア側から昇る朝日が見えるから。真っ暗な4時頃に目覚め、静かなボスポラス海峡を見ながら日の出までの時間を過ごすのはとても楽しい。時間がとてもゆっくりと…

ハノイ・バンコク・金沢・イスタンブール:彷徨うような日々

長いフライト、ほぼ半日、を終えてアタチュルク国際空港に着いた。もうすぐ陽が沈む頃。

朝早くから仕事に出かけているバンコクの日々

ボクが滞在しているのはバンコクの中心地のひとつ、スクムヴィット。

酷暑のハノイから雨のバンコクへ

蒸せ返るようなハノイで熱気にあたったような気がする。少々、疲れた感じがするので、移動日は朝から呑んでいた。あまり論理になっていないのだけど、ダメ な日ということ。田舎のようなハノイの国際空港は楽しそうなヴェトナム人やタイ人で溢れていて、その…

熱気が立ちこめる夏のハノイ徒然

ハノイ市内では笠を被った女性を沢山見かける。陽炎が立つ路面の​向こうから、傘を被った物売りがゆっくりとやってくる。天秤棒の​先にはバナナとか ドラゴンフルーツが山盛り。すれちがいに、何か​を云いながら微笑む。そんなことを繰り返しながら、ハノイ…

なんとなくやってきたハノイ

なんとなく仕事でハノイに出かけることになった。

引きこもり気分が長かったから:ロベール・デュマ、コフク、杉の井、ヴィンス、キナセ

古い友人が金沢に来て、食事をする機会があった。独り外食ができないボクなのだけど、なんとなく引き蘢り気分でも行ってみたい処もあったので、張り切った 一日になった。まあ昼の1時から夜の11時。10時間の長時間飲酒。オーダは泉ヶ丘のフレンチ/ロベ…

再び雨の大門山(1571m)へ、ブナの森であそぶ戻り梅雨の頃

無理矢理にでも山に行きたかった気持ちで考えたのは、雨降りの日にブナの森を歩く事。石川県の山々にはブナの木が広がっている。雨の日の賑やかさ は、とても楽しい。なにか眼に見えないものとの交感。五感のすべてが鋭くなって、森の中の何かと語らうような…

Bangkok/Fukuoka夜行便:あさきゆめみし ゑひもせす

仕事で出かけたバンコクなのだけど、とても限られた予算のなかでの活動なので、今回は自費で出かけた。以前から、そんなことは良くあるのだけど、それも航空券をマイルで手にできる利便性故のこと。今回、急遽決めたタイ側との打ち合わせだったこと、日本の…