2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

医王山・白兀山:輝く残雪・淡く翳る陽

綺麗な蒼天もいいのだけど、高層雲が流れはじめ、陽が淡く翳りはじめる頃の感じが案外いいと思う。北陸の空はそんな時が多くて(気候が安定していない、ということだけど)、眺めていても飽きない。

九谷青窯を訪ねた:徳永遊心のうつわ・オトナの工場見学

先週末から昔からの友人が訪ねてきている。この数年、1〜2回/年は来て、呑み喰いする。その彼が九谷を買いたいという。ボクは詳しくないので、どうしたものかと思っていたのだけど、ハタと思い出したのは青窯。伝統的な九谷焼ではないのだけど、使いやす…

櫻の不意打ち

日没後、犀川沿いの宿に投宿している旧友に呼ばれ、櫻橋の手前から犀川沿いに下流へ向かった。生暖かい風が吹いている。相変わらず、体調は芳しくないのでけど、まあ酒精抜きならば何とか、ってところか。そんなことを考えながら歩みを早めていたのだけど、…

岐阜・柳ヶ瀬のあたり:綺麗に動態保存されたあの頃、そして見た夢

仕事で岐阜に来ている。岐阜大は金沢大同様、郊外に隔離された大きなキャンパス。街中キャンパス育ちには、すこぶる居心地が悪い。それはともかく、柳ヶ瀬のアーケード街には驚いた。綺麗に動態保存されたあの頃、昭和が匂いたつ街。夜半まで随分とあるのだ…

暁のころ

寝床のなかでゆっくりと意識が戻ってきた。酒を呑んだあとは、いつもそうだ。もっと寝ていたいのだけど、枕元が茜色になりはじめると、何となくそわそわして眼が覚める。 晴天が続いたので、山並みは茜色に染まった霞の向こう。そんな暁のころ、はっきりと覚…

名古屋・栄「dos」名古屋で寛いだはじめての夜

名古屋には何回も行っているのだけど、宿泊は少ない。その少ない宿泊も仕事で一杯のことが多くて、名古屋の夜は全くと云ってもいいほど知らない。だから、今回の出張が、名古屋で寛いだはじめての夜。 とは云え、猟盤で疲れ果てていたので、呑み歩く、とはい…

夕暮れを過ごす

出張のため早々に帰宅した。夕焼けが楽しめることが自明だったので、出発を送らせて、その時を待った。寺町台地が影になって、大きな夕陽が勢い良く落ちていった。 南の空には淡い茜色に染まった白山が見えた。山頂からゆっくりと山麓に向かって色彩が降りて…

雪の夜半すぎ

気がついたら背中から乗り上げるように春が駆け足でやってきた。とても暴力的な勢い。だから冬の記憶を少しだけ留めておきたい。 雪の夜は明るい、ということは知っている。知っている、というより、知っていた、のほうが正しい。福井に住んでいた40年前、母…