金沢・木倉町「六味一滴」:暑い日々ですが,また行きました.美味しかったなあ.


7月を迎えた今週,蒸し暑い日々が続いている.だけど夜半の頃には存外に涼しい風も流れるし,雨も案外降らないし,またもや随分な贔屓目なんだけど,この時期の金沢もいいよなあ,とか思いながら過ごしている.もっとも,朝方に犀川河畔を走ったときには,暑さというより,蒸せる感じの息苦しさに閉口したけれど.

7月にはいって,ああそうなんだ,と思ったのは底引き網の休漁.昨年8月末に金沢に引っ越してきたときのお店の鮮魚売り場の無残なこと.何なの,と思っているうちに9月に入って底引き網解禁で,魚が溢れるように店頭にでてきた.だから,いよいよ1年12の月のうち,10の月を終えて,最後の2月を迎えたんだな,と光陰の早きことに呆れるばかり.酒の呑みすぎだね.

ボクが金沢に引っ越してから,ボクをたずねて随分な人達がやってきた.勿論ボク目当てでなくて金沢目当てなんだけど,お陰で案内する度に新しい店を覚える僥倖に恵まれた.ボクも愉しんで案内しているから,なんか素敵な循環のなかにいるような感じ.先週いらしたご来客,偉い方も交えてなので,万年幹事のボクは緊張したのだけど,心配だったのは魚の夏枯れ.お客に愉しんでもらえるかなあ,とコマネズミのようにクルクル気だけ揉んでいたのだけど,二度目の「六味一滴」さんでの会食はとても夏らしい,美味しい料理のあつらえでお客は大満足.8人の会食だったので,素敵な内装で大きなテーブルがある二階を貸して頂き,仲間内で落ち着いて食事.お給仕も早すぎず,少し遅めの感じが,酒呑みたちには丁度よくて,時折,華が咲いたような綺麗に盛りつけた器が出ると歓声があがる.随分呑んだなあ.ひたすら黒帯のぬる燗.


18時スタートで21時過ぎまでの時間を豊かにアレンジ頂いたことに感謝・感謝でありました.あとは,お料理をみてくださいませ:


三色南瓜味くらべ(これが冷たくて美味)      ハタの刺身にキュウリの花


夏野菜のフリット.へしこソース添え.       赤パブリカとトマトのすり流し


鮎の風干,甘酢茗荷と隠元の胡麻和え,山桃 ほか   若鮎(庄川)の塩焼き(頭をかじっちゃった!)


阿波尾鳥味噌煮,つる豆,賀茂茄子,生麩,白髭葱.  これは白髭葱を避けてたトコロ


もみ紫蘇ととうもろこしの混ぜご飯なんだけど食べちゃった! もずくと刻み三つ葉の吸い物


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