シンガポール:ちょっと憂鬱な「南にある華人の楽園」にて(昨冬)


今年の夏は例の騒乱の影響で,バンコクで予定していたイベントが頓挫してしまった.とても残念.
だから,昨年の12月以来,あちら方面には出かけていない.昨年に12月はシンガポールがメインの仕事.安価なフライトで行きたかったので,バンコク経由でのシンガポール.タイエアを使った.シンガポールの帰途にバンコクで仕事,というスケジュール.

この12月の出張でシンガポールは二回目だけど,なにか合わない.前回は一泊でオーチャードへ行ったが,白けてしまった.要は整備・再開発のしすぎで,欧米より欧米らしい,つまりアジア人が考える欧米になっているから.日本だと,桜木町のモールが街全体に展開されている.管理社会の様子ありありで,なんかなあ,という気持ちだった.

そんな気持ちでやって来ても楽しいわけがないので,仕事のあとシンガポールにアジアを求めて歩くことに.シンガポールは”南にある華人の天国”だろうな,と思う.実感 として,街の中心地は華人で一杯.マレー系やインド系はちょぼちょぼ.そんなシンガポールのチャイナタウンとは如何なるものか?(全体がチャイナ国家やんか!)と思いながらぷらぷら.同行は現地化スピードがとてもはやい知人のYさん(香港でぶらついたときに,汚い食堂のなかにいるのを見つけて,その徹底した現地化の雰囲気に圧倒された).

結論からいうと,一度ついた偏見の払拭は難しいけど,なんかまあ楽しめるパターンをみつけたのが収穫.あったかい中国,安全な中国,きれいな中国 が好きな方はどうぞ,ってとこですかね.

気分が写真に出てしまう.どの写真をみても陰り(翳りじゃない!)が出ていた. でもマーケットに入って気持ちが上向き.果物が溢れている.

マーケットの通路にはテーブルが一杯.もう我慢できない. 鴨とかあひるとか豚のロースト盛り合わせに,タイガービール.呑んでも汗になるので,呑めてしまう

チープな皿が気分を出す「やきそば」. 周辺は中華的混沌商売世界

”清涼小駅”でまたタイガービールを買って,青菜の油炒めを食べた. ヒンドゥ教,仏教(佛さんの後ろにチベット文字?の経文が不思議だった)など宗教のルツボ.写真はイスラム教寺院(清真寺ですね).マレー系の女 性はスカーフでわかる

休んだあとはクラークキーへ.一大飲食モールなんだけど,人工臭が気になる僕としては,乗り切れないなあ. しゃれた店が並ぶ.これはフートンという中華料理バー. なんとシンガポールにもHOOTERSが!でも入る気分じゃなかったなあ.