金澤・清川町「杉の井」咲きはじめの観櫻会


 二年前、引っ越してきてからはじめて迎えた金澤の春のこと。お客と犀川河畔にある杉の井に訪れた。櫻花を狙った一献だったので、それは楽しくも素晴らしい宴となって、迎えた側としては何とも嬉しいことであった。そのときは、寺町台地から切れ落ちる崖を向いたお庭を拝見しながらの呑み。気になったのは、杉の井正面の大きな櫻。つぎはそれを見たいなあ、と思って2年。大広間からの景色なので、少人数の接待で伺う機会は難しい。さて、どうしたもんだか。

 ボクは仕事で年2回くらい杉の井さんに伺っているのだけど、料亭は敷居が高く、まだ行ったことがないと云う人が多い。そこで緩い繋がりの呑み友達との新年会を杉の井で行い、好評だった。落ち着いて呑めるし、やはり料理は旨し。呑んだ勢いで観櫻会を行うことになった。二階の大広間の貸し切り。

 櫻の話になると、日程の読みが難しい。金澤の4月は寒く、比較的開花の期間が長い。それでも開花時期はばらつくのでね。そんな訳で満開を狙った4月12日を予約。ゆるゆると人を集めたら、随分集まり大宴会。気性的に大宴会は苦手なんだけど、まあそんな感覚を吹き飛ばす櫻の迫力だった。

 今年は4月に入って降雪があったりヒヤヒヤしたのだけど、丁度咲き始めの初々しい櫻花を眺める会となった。

 お料理は幾つかの金澤有名ブログに出ているので探してみてください。ボクは幾つか櫻がある眺めをアップ。

(杉の井主人のKさん、集金をやってくださったOさんに御礼申し上げます)

 日没前からお茶を頂きながら櫻を眺める。犀奥の峰が白く光っていた

どうも咲かない、と踏んだ杉の井の主人が準備した櫻

寺町台地の崖側に咲く

呑んだり眺めたりの観櫻会

主計町のように電線が埋設されたらいいですね。それも気にならない位、素晴らしい櫻でしたが。