物心がついた頃の北陸本線

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今日から再び金沢を出る。滞在時間は36時間弱。 

駅で列車を待つ。小汚い普通列車に旅情を感じてしまった。

子供の頃、北陸本線に大阪発長野行きの鈍行が走っていた、のを思い出した。暫くして、米原発長岡行きになり、更に直江津行きに。次第に短くなっていくこと、が寂しかった。子供の頃、家が嫌だったので、遠くに行きたい、と思って眺めていたのだ。遠くには、遠くがない、と思うこの頃なのだけど

北陸本線完全電化前、直江津蒸気機関車を見た頃。多分、昭和40年過ぎの数年の話。臭い煙を出す細長いディーゼル車が、木の背もたれの客車を引いていた。そう、映画ツゴイネルワイゼンで藤田敏八が、盲目の旅芸人と載っていた客車。これも、数年で電気機関車、布張りの客車に変わっていった。電車は、もう少し後の話だ。