金沢・犀川河畔:雲沸くもとで走る気持ちよさ


犀川河畔にて. 淡い光のなかで木立が揺れていた.
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随分長い間,犀川の河畔は走っていなかった.昨秋に引越してきてから暫くは犀川河畔を走っていたのだが,そのうち小立野台地を駆け上がったり,浅野川方面に駆け下りたり,辻から辻を走ることが楽しかった.ここ数カ月の金沢でのランニングは低調で湘南に出かけて海岸線を20kmから40kmを何回か走ったくらい.通勤で毎日10km弱くらい歩くので飽きてきたのかもしれない.

先日の口三方岳登山ですっかり心身ともに覚醒したのはいいのだけど,何時に寝ても朝4時過ぎに目が覚める困った状態になった.元気な爺さん状態.困った.どうも力が余っているようだ.そこで昨日と今日,朝の犀川を走った.昨日は54分/10km,今日は52.5分/10kmと調子があがっていく.昨日は,夜,呑んでいてもとても気持ちが良くて快感おびただしい.覚醒状態が更にレベルアップしたような感じ.ますます困ったものだ.

自宅から近い長良坂を起点に,犀川南岸を上流に向う.下菊橋,上菊橋で雪見橋を渡って犀川北岸を下流に.下菊橋,上菊橋,桜橋,犀川大橋,御影大橋を過ぎ,JRを越えて大豆田大橋で折り返して同じ路を上流に.御影大橋から犀川大橋を渡って下菊橋から長良坂.自宅までで丁度10kmのコース.

秋の犀川の光景は,透明感溢れる大気のもとで,時々刻々変化する雲の文様や犀奥までの山並みを眺める楽しいものだった.
梅雨前の今,輪郭がはっきりしない茫洋とした雲のもと,ゆらめく光や川の湿気を浴びながら走ることも案外わるくない.気持ちが良い.

それにしても,雪見橋から下流に向けて走り出したときに通り過ぎた匂いは何だったのか.紅色の匂い,ととっさに感じたが,何が紅色なのかさっぱりわからなかった.



対岸から眺める寺町の崖




犀川大橋のあたりは,どなたかの秘密の公園になっている.花が咲く.



雲をみながら走っていた



いつまでも雲を眺めていた



犀川大橋のあたりが地峡になっており,川底から空を見上げるような感覚になる



僅かな時間のあいだに雲の表情がかわる